【米国株】リセッション(景気後退)とは?定義や過去の記録を解説!

米国株のリセッションとは?一般的な定義は?

米国株のリセッションとは、米国の証券取引所で取引されている株式の価値が著しく、かつ長期にわたって下落することを指します。

一般的には、経済がマイナス成長になる時期と定義され、多くの場合、失業率の上昇、工業生産の減少、経済活動全般の衰退が顕著となります。

全米経済研究所(NBER)による定義

全米経済研究所(NBER)は景気後退を「経済全体に広がる経済活動の著しい低下で、数ヶ月以上続き、通常は実質国内総生産(GDP)、実質所得、雇用、工業生産、卸売・小売販売に見られる」と定義しています。

リセッションが米国株に与える影響とは

景気後退は、一般的に経済の縮小と企業収益の減少を長期化させるため、米国株式に大きな影響を与える可能性があります。

その結果、多くの企業の株価が下落し、投資家は投資価値の大幅な減少を経験するでしょう。

企業の収益や利益の減少

景気後退局面では、企業は資金調達に苦慮し、消費者は支出を減らし、多くの企業で売上と利益の減少を招く可能性があります。その結果、多くの企業で売上と利益が減少し、投資家が将来の利益に対する期待値を調整するため、株価が下落する可能性があります。

国や中央銀行による景気安定策の実行

景気後退が米国株に与える影響は、景気後退の度合いや期間、投資対象企業の種類、政策立案者や中央銀行の行動など、さまざまな要因によって異なる可能性があることに留意する必要があります。

例えば、積極的な金融・財政刺激策は、景気後退時に景気を下支えし、株式市場を安定させるのに役立つことがあります。

不況は投資家にとって厳しい期間となり得ますが、これまでの歴史を振り返ると、株式市場は長期的にはリセッションから回復する傾向にあることを思い出すことが重要ですね

優良企業の分散されたポートフォリオに投資することで、リスクを管理し、将来の市場回復の可能性から投資家が利益を得ることができるのだと思います!

米国株:過去のリセッションまとめ

過去に米国株式市場に起こったリセッションを以下にまとめました。

1945年2月〜1945年10月:第二次世界大戦後の不況

  • 原因:第二次世界大戦後の米軍復員によって引き起こされた
  • S&P500指数の下落率:12%

1948年11月~1949年10月:1949年の不況

  • 原因:インフレを抑制するための金融引き締め政策によって引き起こされました
  • S&P500指数の下落率:20%

1953年7月~1954年5月:1953年の不況

  • 原因:朝鮮戦争の終結、金利の上昇、政府支出の削減などの複合的な要因によって引き起こされました
  • S&P500指数の下落率:14%

1957年8月〜1958年4月:1958年の不況

  • 原因:急激な拡大期を経た後の経済の収縮によって引き起こされた
  • S&P500指数の下落率:22%

1960年4月~1961年2月:1960-61年の不況

  • 原因:個人消費の落ち込みと企業投資の減少によって引き起こされました
  • S&P500指数の下落率:14%

1969年12月~1970年11月:ニクソン不況

  • 原因:インフレの上昇と個人消費の減少を含む、複合的な要因によって引き起こされました
  • S&P500指数の下落率:36%

1973年11月〜1975年3月:オイルショック不況

  • 原因:原油価格の高騰や個人消費の落ち込みなど、様々な要因が重なって起こりました
  • S&P500指数の下落率:48%

1980年1月〜1980年7月:1980年代前半の不況

  • 原因:石油価格の上昇と高いインフレを含む複合的な要因によって引き起こされました
  • S&P500指数の下落率:27%

1981年7月~1982年11月:レーガン不況

  • 原因:金融引き締め政策、高金利、個人消費の減少などの複合的な要因によって引き起こされました
  • S&P500指数の下落率:27%

1990年7月〜1991年3月:湾岸戦争不況

  • 原因:個人消費の落ち込みと不動産市場の縮小が原因でした
  • S&P500指数の下落率:20%

2001年3月〜2001年11月:ドットコム不況

  • 原因:企業投資の減少と個人消費の落ち込みによって引き起こされました
  • S&P500指数の下落率:49%

2007年12月〜2009年6月:世界金融危機

  • 原因:不動産市場の下落や信用収縮などの複合的な要因によって引き起こされた
  • S&P500指数の下落率:56%

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