エネルギーの巨人：シェブロンの基本情報はこちら
| 企業名 | Chevron Corporation |
| 産業 | エネルギー |
| 設立 | 1879年 |
| 本社 | 米国カリフォルニア州サンラモン |
| CEO | Michael Wirth |
| 売上高 | 1,076億ドル（2020年） |
| 当期純利益 | 45億ドル（2020年） |
| 従業員数 | 31,000人 |
| 事業セグメント | 石油アップストリーム・ダウンストリーム、化学製品 |
| 主な事業地域 | 北アメリカ、ヨーロッパ・中東アジア、アフリカ |
| 主要製品 | 原油、天然ガス、ガソリン、軽油、潤滑油、化学製品 |
| 競合他社 | エクソンモービル、BP、ロイヤル・ダッチ・シェル、トタル、コノコフィリップス |
シェブロンは、米国カリフォルニア州に本社を置く多国籍エネルギー企業です。
180カ国以上で事業を展開し、石油・ガス産業のあらゆる側面（探査、生産、精製、販売など）に携わっています。また、シェブロンは再生可能エネルギー分野にも進出しており、風力、太陽光、地熱のエネルギープロジェクトに投資しています。
シェブロンは世界最大級の石油・ガス会社であり、安全、環境保護、企業責任への取り組みでも知られていますね。
シェブロンの所属セクターは？
シェブロンはエネルギー部門に属しており、石油、天然ガス、石炭、再生可能エネルギー源を含むエネルギー製品の探査、生産、精製、マーケティング、流通に携わる企業を含む広範な産業です。
エネルギー部門は世界経済において重要な役割を担っており、家庭や企業、輸送に必要なエネルギーを世界中に供給しています。シェブロンは、世界各地で事業を展開し、多様なエネルギー製品とサービスを提供する、エネルギー分野における最大かつ最も著名な企業の一つです。
世界1有名な投資家ウォーレン・バフェットのポートフォリオにも含まれている銘柄であり、多くの保有割合を占めています！
世界各地での事業状況
シェブロンは、アメリカ大陸、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア太平洋地域など、世界のいくつかの市場で事業を展開しています。同社はグローバルに事業を展開しているため、さまざまな市場にアクセスでき、エネルギー製品に対する多様な需要から利益を得ることができます。
アメリカ大陸
シェブロンはアメリカ、カナダ、中南米で事業を展開しており、特にメキシコ湾、カリフォルニア州、テキサス州で大きな事業展開をしています。
アメリカにおける同社の上流事業はシェールガスやタイトオイルを中心としたものであり、下流事業は石油製品の精製、販売、輸送などを行っています。
ヨーロッパ
シェブロンは英国及びオランダで事業を展開しており、北海油田の19.4％の権益を保有しています。
また、欧州における石油製品の精製・販売・輸送などの下流事業も行っています。
中東・アフリカ
中東・アフリカ・ユーラシア地域では、カザフスタン、ロシア、オーストラリア、ナイジェリア、アンゴラなどで事業を展開しています。
これらの地域では、原油や天然ガスの探鉱・生産を中心とした上流事業と、石油製品の精製・販売・輸送を中心とした下流事業を行っています。
アジア太平洋
オーストラリア、中国、インドネシア、タイなどの国々でも事業を展開しています。
この地域における同社の上流事業は、液化天然ガス（LNG）および深海探査を中心とし、下流事業は石油製品の精製、販売、輸送を含みます。
シェブロンのビジネスモデルを丁寧に解説！
シェブロンは、石油、ガス、その他のエネルギー関連製品の探鉱、生産、精製、販売に従事する多国籍エネルギー企業であり、
- アップストリーム事業
- ダウンストリーム事業
- 化学製品事業
など、いくつかの事業部門を通じて事業を展開しています。
アップストリーム事業
シェブロンのアップストリーム事業には、原油と天然ガスの探鉱・生産が含まれます。
米国、アジア、中東、アフリカ、南米など世界のさまざまな地域で原油と天然ガスの探査・生産を行っています。
ダウンストリーム事業
シェブロンのダウンストリーム事業は、原油およびその他のエネルギー製品の精製、販売、輸送から構成されています。
原油をガソリン、ディーゼル燃料、潤滑油など様々な製品に精製したり、精製された製品を世界中の様々な顧客に販売、流通させることも行っています。
ダウンストリーム事業は、精製・販売事業と化学品事業に細分化されています。
精製・販売事業では、主に米国とアジアにおいて様々な製油所を運営し、また小売店や卸売業者とのネットワークを通じて精製品の販売も行っています。
化学製品事業は、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレンモノマーなど様々な化学品を製造・販売しています。
化学製品事業
化学製品事業には、プラスチック、繊維、工業用化学品など様々な産業で使用される高機能化学品の製造・マーケティングが含まれます。
同社の化学品事業は精製事業と一体化しており、副産物を化学品製造の原料として利用することが可能となっています。
シェブロンのビジネスモデルまとめ
シェブロンは、世界各国で事業を展開する複数の事業部門からなる複雑な事業構造を有しています。
アップストリーム事業では原油・天然ガスの探鉱・生産、ダウンストリーム事業ではエネルギー製品の精製・販売・輸送を行っています。そして、シェブロンの化学品事業は、世界中の様々な産業で使用される高機能化学品を生産しています。
石油に関することは上流から下流まで1社の管轄内にあるってことですね！
シェブロンの競合他社まとめ
シェブロンは競争の激しい業界で事業を展開しており、複数の企業が市場シェアと利益を求めて競い合っています。
以下では、シェブロンの主な競合相手と、それぞれの簡単な説明をします。
エクソンモービル（ティッカー：XOM）
エクソンモービルは世界最大級の石油・ガス会社であり、50カ国以上で事業を展開しています。
原油や天然ガスの探鉱・生産を中心とした上流事業と、石油製品の精製・販売・輸送を中心とした下流事業を行っているので、シェブロンとやっていることは似てますね。
BP（ティッカー：BP）
BP は、70 カ国以上で事業を展開する多国籍石油・ガス企業です。
上流事業では原油や天然ガスの探鉱・生産を、下流事業では石油製品の精製・販売・輸送を行っています。
ロイヤルダッチシェル（ティッカー：SHEL）
ロイヤル・ダッチ・シェルは、70カ国以上で事業を展開する多国籍石油・ガス企業です。
上流事業では原油と天然ガスの探鉱・生産を、下流事業では石油製品の精製・販売・輸送を行っています。
コノコ フィリップス（ティッカー：COP）
コノコ フィリップスは、20 カ国以上で事業を展開する独立系石油・ガス企業である。同社の上流事業は原油と天然ガスの探鉱と生産、下流事業は石油製品の精製、販売、輸送に重点を置いています。
シェブロンの業界における位置と市場シェアまとめ
業界内での位置
シェブロンは、石油・ガス産業のグローバルリーダーであり、世界のいくつかの主要地域で事業を展開しています。
エネルギー系の企業の規模としてはトップ3に入るでしょう。
シェブロンの業界における地位は、技術とイノベーションへの強いこだわりによって強化され、業務効率の向上、コスト削減、新しいエネルギー製品やサービスの開発に役立っています。
また近年は、再生可能エネルギーや低炭素技術、エネルギーの高度分析に重点を置き、研究開発に多額の投資を行っています。
市場シェア
シェブロンは、石油・ガス業界のいくつかの重要な分野で大きな市場シェアを占めています。
業界筋によると、同社は米国で第2位の石油・ガス生産者であり、その市場シェアは約16％です。メキシコ湾では、シェブロンは最大のリース会社であり、約27％の市場シェアを有しています。
また、シェブロンは、石油製品の精製・販売においても大きな市場シェアを有しており、全世界で日量約200万バレルの精製能力を有しています。
米国では、ガソリンおよびディーゼル燃料の供給において、約10％の市場シェアを有し、リーディングカンパニーとなっています。
それだけでなく、シェブロンは、世界の液化天然ガス（LNG）市場においても約8％の市場シェアを有する主要企業です。
シェブロンの強み・優れている点を分析!
シェブロンは石油・ガス産業のリーディングカンパニーであり、その競争力を維持し、長期的にビジネスを成長させるために、いくつかの強みと卓越した分野を備えています。
以下では、シェブロンの主な強みと優れた分野をご紹介します！
世界での存在感・認知度
シェブロンは、米国、カナダ、中南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア太平洋地域など、世界のいくつかの主要地域で強力なプレゼンスを有しています。
同社の広範なグローバルオペレーションは、幅広い顧客基盤を確立し、異なる地域間でのスケールメリットを活用するのに役立っています。
統合ビジネスモデル
シェブロンは、上流と下流の両方を含む統合ビジネスモデルにより、エネルギーのバリューチェーンの様々なポイントで価値を獲得しています。
このモデルは、シェブロンがリスクを管理し、石油・ガス市場の変動期にも安定した収益を維持するのに役立っています。
テクノロジーとイノベーション
シェブロンは技術とイノベーションを重視し、業務効率の向上、コスト削減、新しいエネルギー製品・サービスの開発に取り組んでいます。
近年では、再生可能エネルギーや低炭素技術に重点を置き、研究開発に多額の投資を行っています。
財務の健全性
シェブロンは、強固なバランスシートと財務体質を有し、石油・ガス市場の低迷を乗り切り、新規プロジェクトや新技術への投資資金を調達することができました。
確固たる信用格付けを持ち、常に事業から強力なキャッシュフローを生み出してきました。
シェブロンの弱点はズバリこれ！
では逆に、シェブロンの弱点となりうる点について、以下で解説しますね。
石油価格の変動
シェブロンの事業は、石油・ガス市場の変動に大きくさらされています。
石油やガス価格の変動は、当社の収益、利益及びキャッシュ・フローに大きな影響を与える可能性があります。これにより、もしかしたら長期的な計画や投資を行うことが困難となる可能性があります。
石油価格が下がる時は辛いですが、上がっている時は業績も良くなるのでメリット・デメリットは表裏一体って感じですね
特定地域への集中
シェブロンは世界各地で幅広く事業を展開していますが、特に米国とメキシコ湾など特定の地域に事業が集中しています。
このため、これらの地域における規制の変更、政情不安、その他のリスクに対してより脆弱になる可能性があります。
北米地域のニュースは要チェックですね。
再生可能エネルギーへの限定的な事業参画
シェブロンは再生可能エネルギープロジェクトや技術に投資していますが、同社の事業は依然として伝統的な化石燃料に大きく依存しています。
消費者の嗜好の変化や環境規制など、長期的に石油・ガスの需要に影響を与える可能性のある要因に対して、同社がより脆弱になる可能性があります。
巨額の資本支出
シェブロンの事業は、新規プロジェクトの開発及び既存インフラの維持のために多額の資本支出を必要とします。
これらの支出は、当社のキャッシュ・フローにとって負担となり、新たな成長機会への投資や株主への資本還元に影響を及ぼす可能性があります。
シェブロンの公式サイト&Wikipediaページ
公式サイトはこちら
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